エアコンの効きが少し弱い。以前に警告灯が点いたが今は消えている。どこかから小さな異音がする。こうした症状を査定のときに言うべきかどうか、迷う方は多いと思います。
黙っていれば高く売れるのではないか、という気持ちが働くのは自然です。ただ、この判断は後々の展開を左右します。この記事では、告知の考え方と伝え方を整理しました。
なぜ告知が求められるのか
買取店は、買い取った車を整備して再販します。そのため、どんな不具合があるかは価格を決めるうえで前提となる情報です。査定は「その車を仕入れてよいか」を判断する場でもあります。
売る側には、知っている不具合を伝える義務があると考えられています。契約書にも、申告されていなかった不具合が判明した場合の取り決めが記載されているのが一般的です。
隠した場合に起こりうること
引き渡し後に不具合が判明すると、契約内容によっては金額の見直しを求められる可能性があります。整備の費用が想定を超えた場合、その差分について話し合いになることもあります。
金額の問題だけでなく、やり取りが長引くこと自体が負担です。売却を終えて気持ちを切り替えたいときに、連絡が続く状況は避けたいところでしょう。
どこまで伝えればよいか
自分が認識している症状はすべて
基準はシンプルで、自分が知っていることは伝える、です。専門的な原因までわかる必要はありません。「こういう症状が出たことがある」という事実を共有すれば十分です。
修理した履歴も含めて
過去に修理した箇所も伝えておきましょう。整備記録簿があれば一緒に見せると話が早く済みます。修理済みであることが、かえってプラスに評価される場合もあります。
わからないことは「わからない」と言う
原因が特定できていない症状は、そのまま伝えて構いません。無理に説明しようとして事実と違う情報を伝えるほうが問題になります。
伝え方の具体例
「1年ほど前に警告灯が点いたことがあります。ディーラーで見てもらって、そのあとは点いていません」。このように、いつ・どんな症状が・その後どうなったかを時系列で話すと伝わりやすくなります。
「エアコンは効きますが、以前より弱い気がします」といった主観的な表現でも構いません。査定士は多くの車を見ているので、その情報をもとに確認してくれます。
伝えても大きく下がらないことも多い
不具合を伝えると必ず大幅に下がる、と考える必要はありません。買取店は整備を前提に仕入れているため、想定の範囲内であれば影響が限定的なこともあります。
むしろ、正直に伝えたうえで金額に納得できるかを判断するほうが、結果として気持ちよく取引を終えられます。査定でどこが見られるかは車の査定額はどう決まる?をご覧ください。
修復歴は特に重要
事故によって車体の骨格部分を修理している場合、それは修復歴として扱われ、評価に大きく関わります。この情報は必ず伝えてください。
自分では修復歴にあたるか判断がつかない場合もあります。過去の修理内容を正直に話し、判断は査定士に委ねるのが確実です。詳しくは事故車・修復歴車は売れる?にまとめています。
伝えたことは記録に残す
口頭で伝えた内容は、時間が経つと双方の記憶が食い違うことがあります。申告した不具合については、査定票や契約書に記載してもらうと確実です。書いてもらえたかどうかを、その場で確認しておきましょう。
メールやメッセージでやり取りした場合は、その履歴も残しておいてください。後から状態について指摘があったときに、いつ何を伝えたかを示せる材料になります。
よくある質問
気づいていない不具合まで責任を負いますか?
一般的には、売る側が認識していなかった事象まで無制限に責任を負うものではないと考えられます。ただし契約内容によるため、書面を確認してください。
伝えたら査定を断られませんか?
断られることは通常ありません。値段がつきにくい状態でも、引き取り自体に対応する会社はあります。
走行中の異音は伝えるべきですか?
伝えてください。原因がわからなくても、どんなときに音がするかを話せば十分です。
過走行や古い年式も申告が必要ですか?
走行距離や年式は書類で確認できるため、隠しようがありません。むしろその条件でどう評価されるかを聞くほうが建設的です。過走行車でも売れる?も参考にしてください。
もっと詳しく比較したい方は 車買取サイト比較 もどうぞ。
まとめ
告知の基準は「自分が知っていることは伝える」です。専門的な原因まで説明する必要はなく、症状と経緯を時系列で話せば十分に伝わります。
隠して得られる金額より、伝えて納得したうえで終える取引のほうが、結果として負担は軽くなります。判断に迷ったら、伝える側に倒して考えてください。
本記事は各サービス公式サイトの公表情報にもとづいて作成しています。内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。売却額・査定額・連絡回数などの結果を保証するものではありません。


コメント
コメント一覧 (1件)
[…] もうひとつ意識したいのが告知の姿勢です。案内が届いているのを知りながら伝えずに引き渡すと、後から発覚したときに話がこじれます。迷う場合は不具合や故障はどこまで伝えるべき?査定時の告知の考え方もあわせてご覧ください。 […]