大雨のあと、駐車場に戻ったら車が水に浸かっていた。あるいは、走行中に冠水した道路に入ってしまった。そんなとき、頭に浮かぶのは「とりあえずエンジンをかけて動くか確かめよう」という考えかもしれません。
けれど、水に浸かった車でまず気をつけたいのが、そのエンジン始動です。この記事では、水没直後にやってはいけないこと、安全のために確認したいこと、そして落ち着いてからの進め方を順に整理します。まずはご自身の安全を最優先にしてください。
いちばん大事なのは、自分と家族の安全
冠水した場所では、水位が見た目より深いことや、マンホールのふたが外れていることがあります。車の状態を確認するために無理に近づくことは避けてください。
水が引いていない段階で車内に入るのも危険です。ドアが水圧で開かない、電動窓が動かないといった状況も起こりえます。確認は、周囲が安全になってからで十分間に合います。
エンジンをかけないほうがよい理由
水がエンジン内部に入った状態で始動すると、深刻な損傷につながる可能性があると言われています。空気を圧縮する仕組みのエンジンに、圧縮できない水が入ると無理がかかるためです。
また、電装系に水が入っている状態で通電させると、ショートや発火につながる恐れも指摘されています。「動くかどうか確かめたい」という気持ちは自然ですが、確認そのものが被害を広げてしまうことがあります。
修理するにしても売却するにしても、始動していない車のほうが状態としては有利に働くことがあります。査定でどう見られるかは 事故車・修復歴車は売れる?査定への影響と売り方 の考え方も参考になります。
バッテリー端子について
通電を止めるためにバッテリーのマイナス端子を外す、という対応が案内されることがあります。ただし、感電や車両の状態によってはリスクを伴う作業でもあります。
自信がない場合は無理に行わず、ロードサービスや整備工場に連絡して指示を仰ぐほうが安全です。判断に迷ったら「触らずに相談する」を基本にしてください。
記録を残しておく
落ち着いたら、車の状態を写真に残しておきましょう。保険の手続きでも、売却時の説明でも、この記録が役に立ちます。
撮っておきたいのは、車全体の様子、水がどこまで来たかが分かる線(ドアやシートの汚れの跡)、車内の状況、そして周囲の冠水状況です。撮影日時が分かる形で保存しておくとより確実です。
保険会社への連絡
車両保険に加入している場合、水害による損害が補償の対象になることがあります。ただし契約内容によって範囲は異なるため、まずは保険会社や代理店に連絡して確認してください。
連絡の際は、いつ・どこで・どのような状況だったかを伝えられるようにしておくとスムーズです。この段階では修理するか手放すかを決めていなくても構いません。
修理か売却かを考えるのはそのあと
状態の確認と保険の手続きが動き出してから、修理して乗り続けるか、手放すかを考えれば十分です。急いで決めなければならない場面は、思っているほど多くありません。
売却を検討する場合、水没した事実は必ず伝えたうえで相談します。売却後の手続きの流れは 車を売った後にやることは?保険・税金・書類の手続きを初めてでも迷わない順番で解説 にまとめています。
よくある質問
少し水に浸かっただけでもエンジンをかけないほうがよいですか?
タイヤの下部が濡れた程度と、車内まで水が入った場合では状況が違います。ただ、どこまで水が入ったか外からは分かりにくいため、迷う場合は始動を控えて専門家に確認してもらうほうが安全です。
レッカーは自分で手配する必要がありますか?
加入している保険や自動車ロードサービスに付帯している場合があります。まずは契約内容を確認し、使えるサービスがないかを見てから手配すると負担が減ります。
車内が濡れたまま放置するとどうなりますか?
カビや臭い、金属部分の錆が進みやすくなると言われています。安全が確保できていれば、窓を開けて換気するなど、できる範囲での乾燥が状態の悪化を抑えることにつながります。
水没した車はすぐに廃車にしたほうがよいですか?
急いで決める必要はありません。買い取ってもらえる可能性もあるため、複数の窓口に相談してから判断することをおすすめします。
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まとめ
車が水に浸かったとき、最優先はご自身と家族の安全です。そのうえで、エンジンをかけないこと、記録を写真に残すこと、保険会社に連絡することの3つを押さえておけば、次の判断はあとからでも間に合います。
修理か売却かで迷ったときは、修理見積もりと売却時の金額を両方そろえてから比べてみてください。焦らず、材料を集めてから決めて大丈夫です。
本記事は各サービス公式サイトの公表情報にもとづいて作成しています。内容は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。売却額・査定額・連絡回数などの結果を保証するものではありません。

